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2026/05/12

「帰りたい」が、生きる力に

「帰りたい」が、生きる力に

こんにちは。
ナースアシストりあんのちはるです。

外出って、健康な人にとっては
何でもないことかもしれません。

コンビニへ行くこと。
外の空気を吸うこと。
景色を見ること。
家に帰ること。

でも、病気になると、
その「当たり前」が、
当たり前ではなくなります。

点滴や酸素、医療機器が必要だったり、
少し動くだけで息が苦しくなったり。

「帰りたい」
その一言が、
とても遠い願いになってしまうことがあります。

今回、外出支援をさせて頂いた方も、
お正月明けには、
「今日が山かもしれない」

そんな医師からの説明を受けるほどの
かなり状態が悪い状態でした。

週に3回の透析、
ICUでの人工呼吸器装着による呼吸器管理

点滴による、
血圧管理

誰もが、諦めかけていた状態だったのです。

医師の献身的な治療を受け、
徐々に回復し、
人工呼吸器を離脱し、

一般病棟に移る
までになったのです。

「家に帰りたい」

その願いは、程遠い願いでした。

しかし、
医師とご家族の方は、
その言葉を現実に変えようと
何回も話し合い、検討をされたのです。

体調を見て、
外出のチャンスが訪れました。

「このタイミングを逃したら、
最後かもしれない」

医師からの外出の許可が降りたのです。

ご家族からご依頼を受け、
急ピッチに計画をしました。

直接、利用者さんと面会をし、
状態を把握。

医師からの病状説明を受け、
最悪な状況時の指示をうけ、
看護師さんと当日の打ち合わせを
しました。


「外出をして一番何がしたいですか?」

私が利用者さんに質問しました。

あいにく、話すことができず、
筆談で会話しました。

『孫に会いたい』

病院は、感染のリスクを考慮し、
小さいお子さんの面会はできない状態
だったのです。

自宅に帰れば、
面会制限はありません。

利用者さんの希望は、
必ず叶える。

私は、そう誓ったのです。

外出当日。
介護タクシーと一緒に
病棟へお迎え。

首からは透析カテーテル。
鼻からは経管栄養の管が挿入されたまま、
外出支援となりました。

介護タクシーに乗り込み、
出発!

異常時対応できるように、
酸素ボンベ搭載。
吸引準備をします。

1時間の道のり。
最悪な状態になっても、
対処ができるように
準備に余念がありません。

長男さんとお孫さん2人が
同乗してくださりました。

何事もなく、
ご自宅に到着。

玄関先で待っていたくださったのが、
次男さんと長女さん。
そして、ご利用者さんのお友達と
ご親戚の方々。

何人かの大人の力で、
利用者さんをご自宅の中に
移動します。

お部屋で待っていてくれたのが、
たくさんのお孫さんたち。

利用者さんの表情は、
一気に変わります。

念願のお孫さんに会えたのです😊

代わり替わり、
お孫さんが話しかけます。

途中、筆談で会話をされたり、
とても嬉しそうでした。

息子さんたちと、
これからのコトを話します。

「どうしたいか」
「どうなりたいか」

これは、家族全員が揃わないと
できないお話です。

途中、呼吸状態が悪化し、
吸引などで対応。

2時間程度の滞在で、
帰宅準備となりました。

利用者さんの呼吸状態、
疲労度を考えると、
2時間が限界でした。

介護タクシーへの移動は、
負担を最小限にするために
慎重に。

帰り道では、
少しだけ呼吸状態が低下したため、
吸引で対応。

無事に、病院に戻ることができました。

その後は、
病棟看護師さんにお任せとなりました。

そして後日、
ご家族から驚くようなお話を聞きました。

外出後、表情が変わり、
少しずつ元気を取り戻し、
シャント手術を受けることができ、
現在は病院を転院されたそうです。

さらに、
「また、自宅に帰りたい」
と話されるようになったとのことです。

私は医師ではありません。
外出支援が病気を治したわけでもありません。

でも、
“生きる理由”や
“帰りたい場所”があることは、
人の力になるのだと、
改めて感じました。

病気になっても、
「もう一度会いたい」
「もう一度帰りたい」

その想いを、
諦めなくてもいい。

ナースアシストりあんは、
これからも、
“その人らしく生きる時間”を
支えていきたいと思います。

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